【コラム】次期米国大統領とTPP(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.25 09:33
韓国は環太平洋経済連携協定(TPP)に参加する意志を表明した。アジア最大規模になる自由貿易機関だ。TPPには米国と日本が含まれ、中国も静かに関心を見せている(現在としては中国がTPP水準の自由貿易協定に参加できる能力を備えているのか疑問だ)。TPPのモデルは韓米自由貿易協定(FTA)だ。韓米FTAは関税引き下げだけでなく国内生産・労働・環境に高い標準を付加する高品質自由貿易協定だ。
韓国がTPPの未来に対して心配する必要があるだろうか。いまの米国大統領選挙の様相を見れば自由貿易の見通しは暗鬱だ。民主・共和両党の有力候補らはTPPに反対するという点で意見が一致する。ヒラリー・クリントン氏は3月にオハイオ州で「自動車原産地規定のようなTPP条項に欠陥があり、日本のような米国の競争国がTPPを悪用するだろう」と話した。ドナルド・トランプ氏は「TPPのような狂ったことは防がなければならない」とさらに激しい発言をした。