「北朝鮮非核化」要求に「世界非核化」を述べた金正恩
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.09 11:24
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が核・経済並進路線に関し「急変する情勢に対処するための一時的な対応策ではなく、恒久的に握りしめていくべき戦略的路線であり、最も正当で革命的な路線」と述べた。労働党第7回大会で6、7日に肉声で報告した事業総和(決算)を通じてだ。核を放棄しないという宣言であり、今回の党大会で「北朝鮮=核保有国」を既成事実化する狙いだ。
また、金正恩は「国際社会の前に核拡散防止義務を誠実に履行し、世界の非核化を実現するために努力する」と述べた。北朝鮮を核保有国として認めるという条件を掲げ、これを受け入れるなら北朝鮮は2003年に脱退した核拡散防止条約(NPT)に復帰することが可能で、「北朝鮮の非核化」ではなく「全世界の非核化」を議論できるということだ。これは米国・英国・フランス・中国・ロシアなど従来の核保有国とイラン・パキスタン・イスラエルなど実質的な核保有国のグループに北朝鮮を含めるという意図だ。