【社説】米国務長官の広島訪問、日帝免罪符なってはいけない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.12 10:13
ケリー米国務長官が昨日、原爆被害の象徴である広島平和公園を訪問したことは、それなりに意味があることだ。ケリー長官は米国務長官としては初めて犠牲者慰霊碑に献花し、14万人の命を奪った被爆の惨状を痛感した。オバマ米大統領の主導で推進中の非核化運動が本格化した状況であり、今回の訪問はなおさら意味深いようだ。
にもかかわらず日帝の侵略に苦しんだ韓国としては懸念される点が少なくない。何よりも今回の訪問が日帝の過ちを希釈させ、日本が加害者ではなく被害国という誤ったメッセージを与えないか心配になる。第2次世界大戦当時に大勢の日本の民間人が犠牲になったのは残念なことだ。しかしそれでも韓国・中国など周辺国を侵略し、多数の良民を虐殺し、苦痛を与えた事実までが許されたり忘れられたりしてはならない。