クリントン当選時は韓国輸出有利か…「保護貿易」トランプは最悪(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.12 09:09
アンケート調査で共和党のテッド・クルーズ上院議員は平均3.0点、民主党のバーニー・サンダース上院議員はそれぞれ2.1点を受けた。サンダース氏の指向についてパク・ミョンソプ成均館(ソンギュングァン)大学グローバル経営学科教授は「雇用・賃金の減少を招く自由貿易政策を見直さなければいけないと主張している」と伝えた。
共和党の伝統に沿って自由貿易主義を堅持しているクルーズ氏は民主党候補のクリントン氏にむしろ遅れをとる点数を取った。貧弱な支持基盤のせいだ。ホ・ユン西江大学国際大学院長は「自由貿易通商体制を最もよく理解している候補だが、上下院議会の基盤が非常に脆弱で、執権後に民主党を説得して超党派的な貿易協定の批准を成し遂げるにはかなり難航しそうな候補」と診断した。
もちろんこれは4人の候補を対象にした相対的評価にすぎない。大統領選挙の過程で自由貿易拡大に対する否定的な民心を確認した当選者が、貿易の枠組みを調整する可能性が高い。どの候補が当選してもTPP議会批准の遅延、自動車のような主力産業の保護措置の強化は避けられない手順だという観測が出てくる。今回の質問に参加したチャン・サンシク韓国貿易協会通商研究室長は「大統領選挙に前後して自動車産業関連が深いミシガン州など米地方区の議員が、貿易不均衡にともなう追加の措置を主張する可能性が高い」として「韓国は逆に米国産自動車の輸入増加、韓国自動車企業の米現地生産拡大のような反対論理を固める必要がある」と強調した。