【時視各角】恐怖と狂気の平壌を変えるには(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.02.15 14:39
開城(ケソン)工業団地を閉鎖した北朝鮮祖国平和統一委員会(祖平統)の声明は非常に激しいものだった。朴槿恵(パク・クネ)大統領をけなす表現は口にできないほどだ。「子どもを産めず母性愛まで干からびた」「青瓦台(チョンワデ、大統領府)の田舎者」「バカ」などだ。おそらく金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長が金正恩に対して盲目的な忠誠心を誇示しようとしたのではないかと思われる。最近、金正恩の前で委縮する北朝鮮ナンバー2の姿には驚く。黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長は膝をつき、手で口を隠して報告する。崔竜海(チェ・ヨンヘ)書記も同じだ。金正恩が年上の幹部の報告の時、口臭がしたり唾が飛ぶのを嫌がるからだ。労働党・護衛司令部出身の政治軍人の生存秘訣だ。
こうした生活の知恵を知らない野戦出身の軍人はハエの命のようだ。人民武力部長は平均8カ月ごとに切られている。軍序列3位の総参謀長はこれよりも悲惨だ。李容浩(イ・ヨンホ)→玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)→金格植(キム・ギョクシク)→李永吉(イ・ヨンギル)のうち、病院で死亡した金格植(キム・ギョクシク)を除いてすべて処刑された。国家情報院の関係者は「弓裔の観心法のように金正恩も即興的な気分で粛清している」と首を横に振る。平壌が恐怖と狂気に踏みにじられているのだ。