<ノーベル賞の話>AIとノーベル賞-脳研究と人工知能-
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.05 09:50
アルファ碁と李世ドル(イ・セドル)の対決で、人工知能に対する国民の関心が高まった。AIがそんなにすごい技術ならば、その発明者はノーベル賞を受賞したのだろうか。返事は「違う」だ。最も大きな理由は、ノーベルが遺言状で特定した科学分野が、物理・化学・生理医学であるためだ。人工知能という単語が与えるニュアンスとは違い、AI理論は数学・論理学などを研究する人々によって誕生し、AIの実体を作った人々は認知心理学者を含めたコンピューター科学者だった。
AIを開発する時に重要な要素は全て私たちの脳で起きる現象なので、脳の研究は完ぺきなAIの実現に重要な手段になりうる。だが1901年にノーベル賞が始まってから今まで脳神経分野で受賞した30件余りは、ほとんどが伝統的意味の生物化学的研究の結果なので、AI開発に直接的に使われる情報ではなかった。