韓国の出版15社の歴代最高ベストセラー…日本の現代小説の威力見せる(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.01 17:11
チャン代表は「大衆が望むところに一歩先に立ってとらえて手をつけた結果、販売が爆発した本が多数」と言った。91年に出版された『小説・土亭秘訣(トジョンピギョル)』、96年に出てきた『1冊で読む朝鮮王朝実録』がそうした本だ。変革の時代だった80年代が去って90年代に入り、人々が面白味と教養を望んでいる時期にぴったり合わせるように出版されたという話だ。
分からない本の運命、運も影響を及ぼす。文学ドンネのミリオンセラー『錬金術師』とは93年にコリョウォンから『夢を探して旅立つ羊飼い少年』という題名で出版された本だ。だが文学ドンネが版権を買って2001年『錬金術師』という題名で出版して3年後の2004年に販売が爆発した。主人公サンティアゴの自分探しという核心メッセージが当時、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の弾劾など支離滅裂になった現実世界に疲れた大衆の癒しになったという分析だ。
2001年に出版された小説『オペラ座の怪人』は企画・翻訳段階までやっていても小説を土台にした名品ミュージカル「オペラ座の怪人」の国内公演計画がなかったが、出版直前に実現して本の販売に火がついた。小説を企画したブックレシピのキム・ヨアン代表は「成功の秘訣は運でしょう、運」と話した。