「申京淑氏は意識的に盗作…懲戒システム必要」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.24 10:46
「申京淑(シン・ギョンスク)氏の盗作事件は、韓国文学の多くの問題点を一度にさく烈させた1つの象徴的事件だ。そのような意味で『必要悪』だったし、今回の盗作議論がさらに激しくなる必要もあると考える」
23日午後、ソウルのキリスト教芸術実験センターで開かれた文化連帯・韓国作家会議の緊急討論会に参加した文学評論家チョン・ウンギョン氏〔円光(ウォングァン)大学文芸創作科教授〕の発言の最後の部分だ。「最近の盗作問題と韓国の文学権力の現在」という討論会のテーマにふさわしく、この日の討論会では申氏の盗作議論についての多様かつ深みのある原因診断と解決案が提示された。
◆問題は=討論会の参加者の中で問題になった申氏の短編小説『伝説』が盗作ではないとみる人はいなかった。発表者として参加した文学評論家イ・ミュンワォン氏〔慶煕(キョンヒ)大学フマニタスカレッジ教授〕は「申氏の『伝説』は、三島由紀夫の『憂国』との類似性や頻繁な文章盗作の様相から『意識的な盗作』とみなすのが妥当だ」とした。さらに「今回の事態は申京淑文学の問題点に対する批判的な検討を封じ込めて商業主義と妥協し、結局は韓国文学を『批評的ベッティング』の場に戯化させた文学権力、文学共同体という象徴権力の覇権主義によるところが大きい」と批判した。