韓経:【コラム】企業家精神が失踪した国=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.30 13:58
与野党を問わず「どん詰まり公認」の余波で4・13総選挙の政策対決は水の泡になって久しい。政治に対する関心の代わりにグーグルの人工知能アルファ碁の余震だけが残った状況だ。人が集まるごとに人工知能技術がもたらす「職業の生き残りリスト」が話題に上る。経済学者が大部分だった集まりでは、どんな職業がなくなるのかをめぐって言い争いが広がった。
経済学者もその対象だが、教授はいまだに感性の領域があるので消える対象から少しは距離があるのだという。以前なら経済懸案について火花が散るような論争が広がる場だったが、とんでもない問題に熱を上げていたようで、帰ってくる車の中でむなしい笑いが出てきた。
昨今の韓国経済状況は到達できる極点にあるという表現が合うほど難しい。2008年のグローバル経済危機後に低物価・低金利・低成長に代表される「ニューノーマル」や「4次産業革命」という新しい経済秩序が吹きつけているが、韓国の経済成長率はここ最近、5年連続で主要20カ国(G20)の平均成長率を下回っている。韓国経済が、先に長期低成長の沼に落ちた日本の前てつを踏んでいるという警告が数えきれないほど出てきたが、経済体質の改善ははるかに遠く見える。