【コラム】韓国の輸出不振、原因はどこにある?
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.03.28 07:50
関税庁が発表した2月の輸出入動向を見ると、2月の輸出は前年同月比で12.2%減少し、1年以上も減少傾向が続いている。輸出が国民総生産(GDP)に占める比率がなんと50.6%(2014年基準)にのぼる点を勘案すると、、輸出不振が続けば今年の韓国経済はマイナス成長の危険に露出するだろう。景気が悪化すればまずは企業の投資が冷え込み、企業の投資不振は労働市場環境の悪化につながる。
では、なぜこのように韓国の輸出が冷え込んだのだろうか。最も一般的な主張は韓国の輸出競争力の低下だが、根拠がない。2008年の韓国の輸出規模は世界12位であり、韓国の上にはカナダ・英国・イタリアなどの先進国がいた。ところが2014年には韓国がイタリア・英国・カナダを抜いて世界7位の輸出国に上昇し、2015年にはフランスまでも追い越して世界6位となった。他の国に比べて韓国の輸出の成長速度が速かったということだ。ウサギとカメの童話のように他の先進国が遊んでいる間に韓国だけが走ってこういう結果が表れたわけではない。結局、韓国の競争力がそれだけ改善したと見るべきだろう。