<囲碁:人間vs人工知能>「アルファ碁、ミスをしても冷静さを維持」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.10 10:41
李世ドル(イ・セドル)九段と人工知能(AI)「アルファ碁」の5番勝負の第1局がアルファ碁の勝利で終わると、各界は衝撃に陥った。公共場所のテレビの前に集まって中継を見ていた市民は李世ドル九段が碁石を投げた瞬間、一斉にため息をついた。
最も衝撃を受けたのは囲碁界だ。テレビ生中継の解説をしていたプロ棋士の劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段は「アルファ碁は予想以上に優れていた」とし「アルファ碁の実力も素晴らしいが、李世ドル九段が普段より緊張していたためか、本当に李九段だろうかと思うほど内容がよくなかった」と述べた。
現場解説を担当した金成竜(キム・ソンリョン)九段も対局後の記者会見で「プロ棋士として衝撃的な一日だった」とし「アルファ碁は全く人間のような囲碁をしなかった。プロ棋士は良い部分、悪い部分があれば、流れに乗って次の手を続けて結果的に差が広がるが、アルファ碁はミスをしても冷静さを維持した。これが勝利の原動力」と評価した。