<囲碁:人間vs人工知能>李世ドル九段「布石さえ上手くすれば勝算…五分五分の勝負」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.10 10:04
「まだ始まったばかりだ」。9日の対局直後に行われた記者会見で、李世ドル(イ・セドル)九段もグーグル側もこのように述べた。李九段は第1局の敗北の衝撃を隠さなかった。アルファ碁について「今日、2つのことに驚いた」と説明した。「一つは序盤の対応能力だ。序盤はアルファ碁が苦戦すると思っていたが、うまく進めていった」と語った。
続いて「もう一つ驚いたことは、お互い難しい状況だと思ったが(右辺に持っていく)勝負に出てきた。読みに自信がなければとうていできないことで、もう一度驚いた。囲碁的な話なので正確に説明するのは難しい」と話した。李九段は「序盤のミスが最後まで尾を引いた。アルファ碁がこれほど囲碁を完ぺきにするとは思わなかった」と振り返った。
李九段はアルファ碁の挑戦を受けたことを後悔しないと明らかにした。「現在、実際に衝撃的ではあるが、非常に楽しめたし、今後の囲碁も期待でき、後悔はない」と話した。今後の対局については慎重に自信を表した。「今後、布石さえうまくすれば勝率がありそうだ。2番目に驚いた勝負の手が出てこなかったとすれば明日は私が有利だと言っていただろうが、あれを見たので今後は五分五分だと思う」と述べた。