【中央時評】金正恩対7500万人の対決(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.09 14:06
国家の自尊のために韓国は厳しい旅程を始めた。厳しい行進で最も重要なのは国民の団結だ。ところが依然として韓国は分裂している。代表的なのが北朝鮮の急変に対する懸念だ。少なくない人たちが金正恩政権が崩壊すれば北朝鮮が崩壊すると心配している。しかし政権の崩壊と国の崩壊は違う。独裁政権が代わるからといって国が崩壊するわけではない。
1989年にベルリンの壁が崩壊し、東ドイツの社会主義統一党政権が崩壊した。しかし東ドイツは健在だった。新しい政権は西ドイツと協力し、ドイツ統一を成し遂げた。非共産独裁も同じだ。フセインやカダフィが死亡してもイラクやリビアは崩壊していない。金氏3代王朝は自分たちの権力のために住民を弾圧した。平壌(ピョンヤン)を維持しようと地方を飢えさせた。忠誠派を支えようと一般住民には配給を減らした。年に1億ドルあれば北朝鮮に飢える者はいない。しかし政権は数十億ドルを核とミサイルに注ぎ込んだ。
したがって金正恩は北朝鮮でない。北朝鮮住民が北朝鮮だ。韓国は北朝鮮の政権と住民を徹底的に分離しなければいけない。結局、韓半島(朝鮮半島)の葛藤は金正恩対7500万人の対決だ。いつか金正恩がアウト(out)になれば新しい政権になるだろう。誰がなろうと新政権は個人崇拝と絶対腐敗から相対的に自由だ。したがって改革・開放に進むことができる。その時に必要なのが太陽政策だ。韓国は食糧とエネルギーを集中支援し、北朝鮮社会の混乱を防ぎ、新しい政権を支援しなければいけない。新政権を説得し、ドイツ式の統一の道に進む必要がある。