<北朝鮮恐怖統治>逮捕から3日後に裁判なく処刑…「所信を述べるのは命がけ」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.14 10:33
先月30日、平壌(ピョンヤン)北部の順安(スンアン)区域にある姜健総合軍官学校射撃場。14.5ミリの高射銃(高射砲)の銃身4つが玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長に向けられた。66歳の玄永哲は韓国の国防部長官に該当し、北朝鮮で黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長に次ぐ軍序列2位だ。玄永哲部長の家族を含む参観人は「頭を下げたり涙を見せたりもするな」という北朝鮮当局の指示に従って銃殺場面を眺めなければならなかった。国家情報院が入手した複数の情報に基づき再構成した姿だ。
国家情報院は13日、「玄永哲部長が逮捕から3日後に粛清された」と確認した。ただ処刑されたかどうかについては「情報上ではそうだが、まだ断定することはできない」と述べた。粛清された時点である先月30日から最近(5月5-11日)まで朝鮮中央テレビでは玄永哲部長を削除していない金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の映像物が放送されたからだ。情報当局の関係者は先月29日に国家情報院が国会情報委で15人の処刑事実を知らせた後、北朝鮮当局が体制内部の問題が過度に露出するのを懸念して口を封じている、と伝えた。