韓経:30年前「サムスン半導体の家庭教師」だったシャープ、独自技術だけに固執して没落(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.02.26 11:26
100年以上の歴史を誇るシャープが結局売却されてしまったのは、中小型LCDに対する行き過ぎた執着のためだと業界は分析している。グローバル金融危機後に日本の電子企業は構造調整を要求されていた。日立・東芝・ソニーなどは2012年4月に日本政府主導の産業革新機構にLCD事業を譲渡しながら「選択と集中」に出た。その当時スタートしたのが日本の「中小型LCD連合軍」であるジャパンディスプレイだ。これらの会社はこれを通じて完全に新しい会社として誕生した。だがシャープは最後まで独自路線に固執した。1973年にLCDを利用した計算機を世界で初めて開発して「液晶のシャープ」と呼ばれた自尊心が、液晶事業をたたむことを許さなかった。サムスンの助けにも関わらず実績はなかなか改善する兆しを見せなかった。
シャープは2011会計年度以降4年間で計1兆1000億円の純損失を記録した。2013会計年度に115億円の純利益を出したが再び赤字のどん底に落ちた。2014会計年度の実績発表後、構造調整案を発表しながら減資と増資を通じて財務構造改善に出たが運命を変えられなかった。