【時論】グローバル金融緩和戦争でサンドイッチになった韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.02.05 09:40
したがってホットマネーが流出する分外国為替保有額が減るとしても中国の外国為替保有額は3兆ドル程度を維持できるはずだ。これはホットマネーが一斉に流出したとしても中国の外国為替保有額が適正水準の2倍を越えるという意味だと解釈できる。過剰な悲観論にとらわれる必要はないと判断できる。最近、中国経済に対する過剰な否定と悲観はかえって「中国叩き(China bashing)」に起因する点が大きいと見なすべきだろう。
むしろ韓国の立場では再び始まった「グローバル金融緩和戦争」に神経を尖らせる必要がある。昨年12月、米国連邦準備銀行が基準金利を上げた時も過去7年間持続してきた大規模な流動性を放出していた流れが一段落するものと見られたが、わずか2カ月余りで日本を筆頭に再び金融緩和戦争が始まっている。依然として不安なグローバル景気となかなか回復の兆しがないデフレーションがその理由だが、金融を緩和しても自分だけは生き残るという各国の利己的な判断も一役買っている。