【コラム】韓国経済、“走る雄牛”に乗らなければ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.22 08:50
原因が悪いからと常に結果が悪いのではない。株式市場では「悪いのが良い時」もある。中国が良い例だ。中国の第1四半期国内総生産(GDP)成長率は7%で6年ぶりの低水準だった。景気鈍化の兆しが明確になっているのだ。ところが株式市場は溶鉱炉だ。上海証券市場は6カ月間で80%上がった。景気を回復させるために政府がさまざまな浮揚策を出すのではないかとの期待感が株価を引き上げた。実際に中国は基準金利を低くするなど金融緩和に出た。
「悪いのが良いこと」というフレームは韓国にも当てはまる。韓国銀行は今年のGDP成長見通しを3.4%から3.1%に引き下げた。景気状況は良くないとみたのだ。市場では韓国銀行が3月に続き第2四半期中に基準金利をもう1度引き下げ、韓国政府が下半期に追加補正予算を編成すると予想する。株価には好材料だ。その上欧州などからであふれ出る資金が韓国の株式市場に押し寄せている。おかげで韓国総合株価指数は3年8カ月ぶりに2100を突破し上昇してきた。退屈な騰落を繰り返しボックス相場にとどまっていたKOSPIではなかったか。勢いが強く簡単には転ばないだろうという見通しが優勢だ。あげくに酔った勢いで深夜タクシーに「2倍払う」と叫ぶように、米モルガン・スタンレーは下半期最高値として2700を予想した。