【コラム】オバマ大統領の演説から北朝鮮が抜けた理由(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.15 10:15
北朝鮮は核実験を4回した。このうち3回をオバマ大統領の任期に実施した。その中でも2回はオバマ大統領の一般教書演説の直前に敢行した。2013年、平壌(ピョンヤン)は演説の前日夜に核装置(nuclear device)を爆発させた。オバマ大統領は翌日の演説で北朝鮮の挑発を取り上げた。しかし今年は北朝鮮の核実験どころか、北朝鮮に言及もしなかった。どういう意味だろうか。
まず、「戦略的忍耐(strategic patience)」政策に基づくという解釈がある。この戦略は北朝鮮の挑発の後に交渉するという悪循環を断ち切ろうとする。米国の関心を引こうとする動きにいちいち反応しない。したがってオバマ大統領は意図的に北朝鮮を無視したということだ。オバマ大統領は注目を引こうとする平壌の渇望に背を向けた。