鑑定依頼3点のうち1点は贋作…100万ウォン台の「生計型贋作」も=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.11 16:27
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李禹煥の1978年作『点からNo.780217』
「来るものが来た」。画家・李禹煥(イ・ウファン)贋作問題に対する韓国美術界の反応だ。昨年12月、Kオークションで4億9000万ウォン(約4753億円、手数料込みで5億7085万ウォン)で取り引きされた李禹煥の1978年作『点からNo.780217』が贋作疑惑を受けている。同作を競売取引に委託した所蔵家が作品に添えて提出した鑑定書が偽物であることが判明したからだ。画廊協会のパク・ウホン会長は「これまで仁寺洞(インサドン)の小規模中継画廊では李禹煥の贋作が出回っているというウワサが後を絶たなかったが、偽造鑑定書とともに公開市場であるオークションで取り引きされたという点で衝撃が大きい」と話した。
李禹煥(80)は韓国現代美術の道しるべとも言える作家だ。1970年代、日本の現代美術運動である物派や韓国の単色化運動を主導した。2011年に米ニューヨークのグッゲンハイム美術館、2014年に仏パリのベルサイユ宮殿で個展を開いて巨匠級の活動をしている。彼の作品は韓国美術市場も牽引している。韓国美術市価鑑定協会によると、2005~2014年の国内の主要オークションで李禹煥の作品は合計712億ウォン(567点)が取り引きされた。韓国近現代作家で1位だ。