サムスン・現代車・LG副会長3人の「スマートカー三国志」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.11 11:21
こうしたサムスンの動きに注目しているのが国内自動車市場の「最古参」現代車だ。内部的にはサムスンに情報技術(IT)戦略で「応戦」する戦略を立てた。まず現代車は電装の核心部品である知能型半導体を独自で設計することにした。系列会社の現代オートロンが半導体を設計し、外部に生産を委託する形だ。前日に公開したプレミアムカー「EQ900」には車線離脱防止および前方車との間隔調節などの機能を備えたシステムが国内で初めて搭載された。現代車は2018年までにスマートカー、自律走行システムなどの開発に2兆ウォン(約2000億円)を投資する予定だ。
こうした戦略を率いるのが鄭義宣(チョン・ウィソン)副会長(45)だ。3月末に自動車が横断歩道で自動停止し安全距離を維持する「混雑区間走行支援(TJA)システム」を公開した時だった。鄭副会長は研究開発担当役員と開発現場を見回り、「この程度で顧客が満足するだろうか。交通渋滞で車が自動的に動く技術を作ってほしい」と注文した。当時現場にいた現代車の関係者は「TJAは最先端技術だったが、満足していないという反応だった」とし「完璧な自律走行車を作るまで鄭副会長に満足はないだろう」と伝えた。
永遠のライバルLGとの激突も避けられない。スマートカーは具本俊(ク・ボンジュン)LG副会長(65)が10年ほど前から未来成長動力として会社全体レベルで集中している分野だ。具副会長は2013年に電装部品事業を担当するVC事業本部を新設した。現在LGはグーグルの自律走行車プロジェクト協力会社、GMの次世代電気自動車戦略的パートナーに選ばれ、サムスンより一歩リードしているという評価を受ける。LGの関係者は「最近の人事で新成長事業推進団長を引き受けたが、本人がスマートカーに関わっていくという意味」と伝えた。