予定された来週の米利上げ…欧州・日本経済が変数(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.07 11:37
何よりも米国と世界経済の「脱同調化」が足かせになるとみられる。米国を除いた世界の多くの地域の経済が停滞している。欧州中央銀行は最近、マイナス状態の預金金利をさらに引き下げた(-0.2から-0.3%)。日本は量的緩和を続ける態勢だ。一部では規模をさらに増やすべきだという声も出ている。中国はさらに攻撃的な利下げが予想される。こうした中、米国だけが利上げを続けるのは不可能だ。ドル高のためだ。ドル高は米国経済に致命傷を与える。輸出が減少し、雇用が減り、輸入物価が落ち、物価上昇を妨げる。雇用と物価の安定というFRBの2つの目標を阻むということだ。昨年夏のチャイナショックが米経済に影響を与えたのも結局はドル高を通じてだ。すでにドル高は目立っている。FRBによると、主要通貨に対してドルは今年だけで約9.4%値上がりした。
それでも今月の利上げが重要なのは象徴性のためだ。FRBがこれ以上ゼロ金利を容認しないという意志、正常な水準に金利を上げていくという決意が込められている。