【社説】中国景気失速懸念を強めた米国の利上げ見送り
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.19 11:53
米連邦準備制度理事会(FRB)が17日(現地時間)、金利引き上げを見送った。世界が注目した2日間の連邦公開市場委員会(FOMC)会議の末に出した結論だ。世界金融市場は一息つくことになった。韓国をはじめとする新興国からの資金離脱も強度が弱まる見込みだ。
しかし利上げ見送りの理由に目を向けると、安堵より懸念が強い。中国経済失速の波紋がそれだけ深刻だという意味であるからだ。米国の国内景気を見ると、今回利上げしてもおかしくなかった。米国の4-6月期の国内総生産(GDP)は3.7%成長した。失業率はグローバル経済危機以前の水準の5.1%まで下がった。にもかかわらずFRBは異例にも「最近は海外経済の不確実性が高まっている」という理由を挙げて金利を据え置いた。イエレンFRB議長が自ら記者会見で「中国と新興市場の不安定」に言及したりもした。米国さえも中国発の津波を心配しているのだ。