コメ50倍、油77倍値上がりする間、地価は3000倍上昇=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.18 17:17
#1960年代初め、マルジュク通り(現ソウル瑞草区良才駅交差点一帯)の地価は1坪(3.3平方メートル)あたり300ウォンほどだった。しかし1969年に第3漢江(ハンガン)橋が開通し、翌年に京釜(キョンブ)高速道路が開通すると、この地域の地価は3.3平方メートルあたり5000-6000ウォンに暴騰した。
#87年まで年平均10%ほど上がっていた全国の地価は88年に27%上がった。ソウル江南(カンナム)には3.3平方メートルあたり1000万ウォン以上のマンションが登場した。88ソウルオリンピック(五輪)を控えて「3低好況(低油価・低ドル・低金利)」で市中の流動性が高まり、このお金が土地に集中した。
「2976倍」。経済開発が本格化した1964年と2013年の韓国の平均地価の差だ。同じ期間、名目国内総生産(GDP)成長速度(1933倍)よりはるかに大きい。コメ(50倍)やガソリン(77.5倍)など生活必需品価格の変化と比較するとその差はさらに広がる。産業化・都市化による開発に「不動産投機」という社会的現象が加わった結果だ。韓国が「不動産共和国」と呼ばれる理由だ。こうした状況は今も変わらない。国富の89%を不動産が占めている。依然として現金より不動産保有が富の尺度であり管理法だ。