【時視各角】長い冬眠を準備するサムスン・現代車(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.17 08:12
昨年、世界自動車市場の規模は8445万台。このうち高級車は833万台だ。しかし注視する数値は別にある。過去5年間、大衆車は年平均6%増えたが、高級車は10.5%ずつ成長した。高級車の潜在力がより大きい。営業利益率の明暗も分かれる。大衆車が主力であるGM・フォードなどの営業利益率は3.9%だったが、高級車中心のベンツとBMWは8.8%にもなる。現代車が先週エクウスをやめてジェネシスを高級車とした理由もこのためだ。高級車に正面勝負をしなければ未来はないという判断だ。危機意識だ。
しかし現代車が完全に変わった真の姿は別のところにある。現代車は最近売りに出された現代証券に興味を示さなかった。4年前に「グループアイデンティティ」を前に出して現代建設を買収した時とは違う状況だ。先週は「(危機に陥った)現代商船の買収も検討したことがない」と宣言した。現代車の孔泳云(コン・ヨンウン)副社長は「別の分野に目を向ける暇がない」とし「電気自動車・自律走行車など新しい流れを逃さず先導投資するだけで手がいっぱい」と説明した。