【時視各角】現代車の危機は長引くだろうか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.13 09:06
強硬な労組と高賃金構造が、韓国の自動車産業危機の真の主犯だろうか。最近ゼネラルモーターズ(GM)がアジアの生産拠点をインドに移すという報道が出ながら「強硬路線の労組が外国人投資家を追い出している」という雰囲気だ。そうかと思えば光州(クァンジュ)では、完成車工場さえくれば「半額賃金」にすると出た。もちろん強硬労組は韓国の生産競争力を落とす主要因だ。改革は必要だ。
ところがこの頃の自動車産業の危機は、単純な生産性の危機ではない。どんな危機も1つの原因からは生まれない。本当に心配なのは米国・欧州・日本のグローバル自動車メーカーが構造調整を終わらせて体力を回復したというのが専門家たちの指摘だ。韓国の自動車産業は世界5位圏。これはグローバル金融危機後5~6年間で成し遂げた成果だ。その間グローバル自動車メーカーは一度に破産と売却、工場撤収など前代未聞の構造調整を行った。
現代車はこの隙に飛躍的な「隙間発展」を成し遂げた。韓国GMも本社の破産でグローバル供給網が崩壊しながら中小型モデルの供給基地になった。ところが今や世界の自動車業界の非正常は正常化した。それで「良い時期は過ぎ去った」という業界の嘆きが出てくる。「真剣勝負」では、力強く技術が良く、運の良い者が勝つ。