【時視各角】サムスン李在鎔はなぜ系列会社を売るのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.04 11:29
10月の輸出が急落した。「輸出絶壁」だと大騒ぎだ。だが今年の経常収支黒字は史上最高の1100億ドルで中国・ドイツに続き世界3位に上がる勢いだ。経済原論によれば当然2つの化学反応が起きなければならない。まず外貨準備高が急増しなければならない。だが3600億ドルで足踏み状態だ。為替レートも当然、ウォン高でなければならない。しかし1ドル=1150ウォン水準のウォン安だ。不思議な謎だ。
韓国経済の現状を探ってみるには注視する統計が別にある。まさに資本収支である。昨年の韓国の資本収支は何と903億8000万ドルの赤字だった。今年も9月末まで720億ドル赤字だ。貿易黒字よりも多く海外に抜け出たのだ。昨年、韓国企業は海外工場の新設や外国企業の吸収・合併に253億ドルを使った。今年、国民年金は200億ドルの海外株式・債権・不動産を席巻している。今や貿易収支よりも資本収支が重要だ。