【コラム】ウォン安政策を繰り返してはならない=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.02 10:05
得るものがあれば失うものもあるものだ。ウォン安ドル高になれば国民の購買力が下がる。物価も上がる。国民がベルトを引き締めて輸出大企業を食べさせたわけだ。大企業はウォン安のおかげで過去最大の業績を出した。しかし大企業の温もりは家計と中小企業には広がらなかった。二極化が激しくなった。
大企業の労組は自分たちが属する正規職組合員の賃金を上げることに熱中した。大企業と中小企業、正規職と非正規職の賃金格差が大きくなった。2008年の大企業正規職の賃金が100なら中小企業の非正規職は39だった。2014年には100対32に広がった。いつのまにか「政府は企業の味方」という認識が広がった。尋常でない雰囲気を遅れて感知した李明博政権は共生成長を持ち出した。国民は冷ややかだった。