成功的な韓日首脳会談になるには(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.29 09:48
行き詰った韓日関係は韓国外交のアキレス腱と指摘されてきた。韓国の中国傾斜論、韓米同盟亀裂論などはいずれも韓日関係が行き詰って生まれた副産物だった。苦労して実現した韓日首脳会談に対する期待水準が高い理由だ。政府関係者たちが自ら「非常に期待が高いために自らステップがこじれる場合がある」と言うほどだ。
専門家たちは、それだけに韓日首脳会談への期待水準を下げる必要があると指摘した。東西(トンソ)大学の趙世暎(チョ・セヨン)日本研究センター長は「首脳会談で成果を出さなければならないというプレッシャーから抜け出さなければならない」として「過去の問題などで成果を出そうと無理な方法を置けば両国関係はさらに悪化するしかない」と話した。
①慰安婦問題、不足しているが満足せよ=今回の首脳会談の最も大きな関心は日本軍の慰安婦被害者問題だ。韓国政府はこれまで成功的な首脳会談のためには日本が慰安婦問題に対して誠意ある態度が必要だという立場だった。一方、日本は法的責任の認定が難しいという立場を見せており異見が狭まっていない。今回の首脳会談開催を決める中でも安倍晋三首相が慰安婦問題に対する謝罪をすべきだという声も高かった。韓国外国語大学のナムグン・ヨン政治言論大学院長は「今回の首脳会談において慰安婦問題で一方が完全に満足できる言及が出てくるようにするのは容易ではない」として「両国いずれも不足するが満足できる水準で互いに意見を出して協議を続けていくのが重要だ」と話した。