【社説】3年半ぶり韓日首脳会談、和解の契機を生かそう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.27 10:31
ふさがっていた韓日首脳会談が来月2日にようやく開かれる見通しだ。李明博(イ・ミョンバク)政権当時の2012年5月以来3年6カ月ぶり、朴槿恵(パク・クネ)政権では初めてとなる。このように両国首脳間の対話が断絶したのは、慰安婦など過去の問題をめぐる両国間の異見と反目の影響が大きかった。今回の会談でも歴史問題、特に慰安婦問題に関して突破口が用意される可能性は極めて低い。韓国側としては慰安婦問題の解決を議題にすることを望むが、日本側は従来の立場から変わっていないという態度を維持している。外交消息筋によると、慰安婦問題は水面下の事前調整が十分に行われていない状態だという。首脳会談で一挙に解決する問題だったなら、すでに解決されているはずだ。不必要に慰安婦問題を持ち出して対立したまま終わるのなら、会わない方がまだましだ。
中国とともに最も近い隣国の首脳同士がこれほど長く疎通しなかったということ自体が不幸なことだ。我々が過去の歴史は厳重に問うものの他の山積した懸案は別に処理するべきだという「2トラック方式」を提案した理由もこのためだ。韓日首脳が過去の問題からひとまず抜け出し、重要懸案から議論することにしたのは、遅かったといえ幸いだ。