音楽の遺産も親の全面支援もない…韓国の「クラシック新人類」チョ・ソンジン(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.23 16:53
今は「クラシック新人類」が比較的親たちから独立して成長する。ピアニストのソン・ヨルム氏(29)は小学校6年の時に単身で飛行機に乗ってロシアのモスクワに行った。青少年コンクールに参加するためだ。ソン氏は「高校の先生である母が私の面倒を見るためにすべての日程をあきらめることはなかった」と記憶した。2006年にリーズ国際ピアノコンクールで優勝してスターダムに上がったキム・ソンウク氏(27)は直接車を運転して公演会場に向かい演奏している。キム氏の親も音楽家ではなく小学校の先生だ。先月ブゾーニ国際ピアノコンクールで優勝したムン・ジヨン氏(20)の父親は基礎生活受給者だ。
音楽英才の誕生公式が変わったのは相当部分がシステムのおかげだ。まず英才発掘制度が浸透してきた。錦湖(クムホ)アシアナ文化財団は1998年から14歳以下の才能ある演奏者を選んで演奏機会を与えている。これまで輩出してきた英才は1000人余りだ。チョ・ソンジン、ソン・ヨルム、キム・ソンウク、ムン・ジヨンの4氏らもやはり錦湖英才の出身だ。ムン・ジヨン氏はまた韓国芸術総合学校の英才院に志願してキム・テジン教授に抜てきされた。このようなシステムを通じて実力のある先生とつながるルートが一般化した。チョ・ソンジン氏はまたピアニストのシン・スジョン氏と会った後、国際コンクール入賞のニュースを伝え始めた。演奏者1人を集中的に支援する企業も目につく。チョ・ソンジン氏は製造業者のチャガン産業から毎年2000万ウォンの後援を受けている。