【コラム】韓国と違い過ぎるイスラエルの英才教育
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.08 11:32
先月29日(現地時間)、イスラエルのエルサレムにある「イスラエル芸術・科学アカデミー(The Israel Arts and Science Academy:IASA)」。現地の教育学者が1990年に設立した高等学校課程の英才教育機関だ。こちらの音楽室で1人の男子生徒が直接作曲した曲をピアノで演奏した。黄祐呂(ファン・ウヨ)社会副首相兼教育部長官ら韓国訪問団の前でだ。演奏を終えた生徒に卒業後の計画を尋ねた。作曲の実力を上げるため有名な機関に進学するというのとは全く違う答えが返ってきた。彼は「1年間、低所得者層の子供たちのためにボランティア活動をする」と話した。
生徒たちのこうした態度には「社会的責任」を強調するこの学校の教育法が影響を及ぼしていた。IASAは、ユダヤ人だけでなくイスラエル内のアラブ系学生や移民らを多様に選抜する。宗教の違う学生たちは寮生活をしながら交流する。学生たちは毎週1回、カウンセリング教師とイスラエルの社会問題や時事問題をめぐって討論を行う。毎週火曜日には全校生徒が義務的に地域社会に出向いてボランティア活動をしなければならない。低所得者層の小学生に勉強を教え高齢者や障害者を助ける。