【グローバルアイ】政府のTPP戦略、信頼できない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.10 13:14
世界的に環太平洋経済連携協定(TPP)政局となっている。TPPの骨格は米国と日本の経済同盟だ。両国が主導し、持ち分も最も多い。なら他の国はどうか。参加12カ国のうち特に視線が向かうのはベトナムとマレーシアだ。日米両国がTPPの最大恩恵国というが、この両国が得る利益も少なくない。両国は中国に代わり世界の工場に浮上する絶好の機会を迎えることになった。関税と非関税の障壁がない世界最大市場を狙う企業は、生産拠点を両国に移したいと強く思うだろう。最低賃金や作業場の安全など厳しい労働規定は最初は負担として作用するかもしれない。しかし上手くすればグローバルスタンダードを経済全般に広める契機にできる。特に中国と領土紛争中のベトナムに、TPPは中国を牽制する効果をもたらすと予想される。TPPを貿易協定を越える国家戦略と見なすべき事例だ。
おかしいのは韓国政府の反応だ。経済副首相が「TPPに参加する方向で検討する」と述べたが、農林部長官は「慎重に推進しなければいけない」とブレーキをかけた。産業資源部長官は「韓日FTAの代わりとなる部分であるため公論化の過程を経て(参加するかどうかを)決める」と方向を変えた。部処別に立場が違う。