サムスンペイが米国で健闘…関連株も揺れる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.06 10:24
「アップルペイが使えない所でもサムスンペイは使える」。米経済紙ウォールストリートジャーナルの先月29日付記事の見出しだ。前日にAT&T、Tモバイル、スプリント、USセルラーの米移動通信会社4社が正式サービスを始めたモバイル決済サービス「サムスンペイ」に対するレビューだった。同紙はサムスンペイのマグネティックセキュリティ伝送(MST)技術方式について、「なぜそうした解決策を考えられなかったのだろうか。サムスンペイは旧型カード決済機で作動しアップルペイを跳び越えた」と評価した。
サムスンは昨年10月米国でサービスを開始したアップルの「アップルペイ」とモバイル決済市場をめぐり競争している。現代証券のキム・ドンウォン研究員は「アップルペイは近距離無線通信(NFC)方式で決済するため専用決済機器が必要だが、機器普及率は米国で5%にすぎない。これに対しサムスンペイはNFCと既存のマグネティッククレジットカード方式ともに対応し、米国全域の小売店の85%に当たる約3000万カ所で利用できる」と分析した。その上で、「米国でサムスンペイは1年以内に1000万~1500万人(月平均80万~120万人)の加入者確保が可能だろう」と予想する。アップルペイは月平均40万人を集めて6月までで350万人の加入者を確保するのにとどまった。
サムスンペイの善戦はこれまで株式市場で光を見られなかったモバイル部品銘柄の見通しを明るくしている。サムスンペイは8月20日に韓国でサービスが開始され、毎日平均2万5000枚ずつの登録カード数を記録した。先月中旬には登録カード数が50万枚を超えた。今月中に100万枚を突破すると予想される。1日にサムスンペイで取り引きされる金額だけで約7億5000万~8億ウォンだ。