【コラム】失望感を与えた習近平主席のシアトル演説
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.26 13:58
完全に違う形で権力を行使するゲスト2人が今週ワシントンを訪問した。中国の習近平国家主席とフランシスコ法王だ。法王は道徳的権威をもとに気候変動や移民問題など国際協力が必要な重要な懸案について訴える。一方、習近平主席は中米関係の緊張感や東アジア地域の不安感などの問題を巧みに回避する。
習主席は22日、シアトルで行った政策演説の冒頭で、トウ小平の偉大な遺産である「中国の平和な浮上」(中国和平崛起=China’s peaceful rise)を持ち出した。トウ小平は中国が開発途上国であるため国民の生活水準を高める内部発展に集中するべきだと力説した。
トウ小平の構想は2つの枠で具現された。一つ目、中国は漸進的に、より開放的な市場中心経済に転換した。二つ目、漸進的な政治改革が進められた。中国が一日で民主国家になると予想する人はほとんどいなかった。しかし胡錦濤主席時代には法治の強化に対する公開的な討論があった。選挙改革実験もあった。例えば村単位でだ。