【社説】中身のない医療韓流、外国人が自ら来ることを願うのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.01 16:46
保健福祉部が外国人患者誘致案を出したが、中身がない。「保険会社の外国人患者誘致許容」「遠隔医療を通じた事後サービス提供」などの核心条項がすべて抜けたからだ。福祉部はMERS事態の余波で外国人患者が急減し、発表を急いだというが、むしろ後退した。医療産業のグローバル化を促進するという政府の公言が色あせるほどだ。
福祉部は「保険会社の準備が遅れている」という理由を挙げたが、「保険会社の外国人患者誘致許容」は保険会社および旅行会社が要求し続けてきたことだ。これが許容されこそ外国人患者の診療・宿泊・観光サービスなどを一つにまとめた保険商品を販売でき、外国人患者の誘致に大きく役立つというのが支配的な評価だった。国会に発議されている「国際医療事業支援法案」にこの条項が含まれたのもそのためだった。ところが今になって福祉部は「『外国人患者誘致案』と『保険会社の外国人患者誘致許容』は別の事案」などとあきれる弁解ばかりしている。