【コラム】「9月危機説」は誇張された=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.27 11:52
中国発の危機に劣らず9月危機説の原因として議論されるのが米国の金利引き上げだ。韓国をはじめとする新興国の資本流出と世界経済の暴落につながるという論理だ。だが合理的期待の観点から見れば誤った推論だ。世界経済が危機に突き進んでいるのが事実ならば米国は急いで金利を引き上げたりしないだろう。
世界経済の不安と不確実性は今後も続くものだ。根本原因が解消されずにいるからだ。主な原因のひとつはグローバル需要不振だ。だが、前例のない大規模量的緩和でも需要は不振の沼から抜け出せずにいる。需要不振は言い替えれば供給過剰だ。過剰設備の構造調整なくして世界経済の回復は容易ではないがまだ進むべき道は長い。それなら9月の問題は長期不振の持続であり、経済危機の爆発ではない。