対ドル通貨安の新興国…ウォンも連日下落(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.19 13:19
マレーシアでは外国人投資家が大挙して資金を引いている。今年一年でマレーシア証券市場から抜け出た外国人投資の資金は30億ドル(約3兆5000億ウォン)で金融危機時点である2008年以降の最高値だ。先月、外貨準備高も2010年以降初めて1000億ドル(118兆3000億ウォン)未満に墜落した。代表株価指数であるKLCI指数は14日1596.82で、2012年5月以後約3年ぶりに最も低い水準に下がった。先週の債権金利も0.2%急騰した。国債に対する不渡り指標であるCDSプレミアムは2011年以降最高である167まで上昇した。インドネシア・ブラジルなども事情は特段変わらない。
新興国の通貨価値は今後も追加で下落する可能性が大きいというのが専門家の診断だ。ハナ大韓投資証券のシン・ドンジュン研究員は「人民元の切り下げは輸出価格競争力を確保するために断行された面もあるだけに、周辺国も中国に対する輸出価格競争力の維持のために自国通貨の価値を下落争いに出てくる可能性ができる」と話した。この場合、新興国市場での外国人の資金離脱が加速化する可能性が大きい。9月中に新興国で金融危機が発生するという「9月危機説」が用心深く提起されるのもこれと無関係ではない。