【コラム】解放・光復を迎えて忘れてはならないもの
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.13 15:48
韓国の記念日のうち最も実感できるのは光復節だ。韓国の8月15日はイタリアの4月25日と雰囲気が似ている。この日は「イタリア解放節(Anniversario della liberazioned’ Italia)」だ。1945年に20年間のファシスト独裁と2年間のナチスドイツの占領から脱して自由を取り戻したことを記念する日だ。特に「レジステンツァ(Resistenza、イタリア語で「抵抗」という意味で、フランスのレジスタンスと同じ言葉)」に参加して死亡した犠牲者を追悼する。すべてのイタリア人は幼い頃からテレビ・映画・演劇などさまざまなメディアと言論・教育を通じてレジステンツァ運動について詳しく学ぶ。これとともに共同体の意識が芽生える。
問題は、一部の政党や政治的に偏りのあるメディアが時々、レジステンツァの理想を元々自分たちの専有物であるかのように勝手に解釈し、政治的に利用する点だ。解放前、誰が親ファシスト・親ナチだったか、誰が表面上でのみ同調するふりをして実際にはイタリアの自由を追求したのか、また、誰が最初からファシストと侵略者に対抗して自由・解放・民主主義という高貴な価値のために命をかけて最後まで戦ったのかという社会的な論争は今でも続いている。