初代李承晩（イ・スンマン）元大統領から第１７代李明博（イ・ミョンバク）前大統領まで、韓国を最もうまく導いた大統領はだれだろうか。世論調査の結果、朴正熙（パク・チョンヒ）元大統領が４４％の支持を受け１位となった。韓国ギャラップが光復（解放）７０周年を迎え先月２８～３０日と今月４～６日に実施した韓国の成人男女２００３人に「歴代大統領のうち解放以降に韓国を最もうまく導いた大統領はだれか」を問う調査（自由回答）の結果だ。

２位は盧武鉉（ノ・ムヒョン）元大統領（２５％）、３位は金大中（キム・デジュン）元大統領（１４％）が挙げられた。朴正熙、盧武鉉、金大中の３人に対する支持率を合わせると８２％に達する。

大韓民国政府を樹立した李承晩元大統領は３％で４位、全斗煥（チョン・ドゥファン）元大統領が３％、金泳三（キム・ヨンサム）元大統領が１％となった。李明博前大統領は１％で７位、盧泰愚（ノ・テウ）元大統領は０．１％で８位となった。

今回の調査では在任期間が短かった尹ボ善（ユン・ボソン）、崔圭夏（チェ・ギュハ）元大統領は除いた。

支持率１位と２位に上がった朴正熙元大統領と盧武鉉元大統領は支持層が明確に異なった。朴元大統領は５０代で６２％、６０歳以上で７１％と中高年層で支持率が高かった。盧元大統領は２０～３０代で約４０％の支持を引き出した。

政党別では与党セヌリ党支持層の７４％が朴元大統領を挙げ、新政治民主連合など野党支持層は４５％が盧元大統領を、３０％が金大中元大統領を選択した。

８人の元大統領に対し「うまくやったこと」と「間違ったこと」を問う項目でも、「うまくやったことが多い」という反応が出された大統領は朴正熙、金大中、盧武鉉元大統領の３人だけだった。朴元大統領は「うまくやったことが多い」という意見が６７％で、「間違ったことが多い」の１６％より４倍以上多かった。盧元大統領は「うまくやったことが多い」という意見が５４％、「間違ったことが多い」という意見が２０％だった。金大中元大統領も盧元大統領と同じような数値を見せた。

「間違ったことが多い」という比率が最も高かったのは李明博前大統領だった。「うまくやったことが多い」という意見は１２％だったが、「間違ったことが多い」は６４％だった。

今回の調査は電話調査員インタビュー方式で進められ、回答率は１８％（総通話１万１０７７人中２００３人が回答完了）、標本誤差は９５％、信頼水準は±２．２ポイントだ。