中国の人民元切り下げ措置が韓国経済や証券市場に肯定的な影響を与えるという分析が出てきた。

１２日、韓国投資証券の研究員はメディアのインタビュー取材に対し、「元の対ドル為替レート（基準値）切り下げが韓国経済および対ドルのウォン相場に及ぼす影響は、中国の景気浮揚に伴う所得効果、ウォンの同伴安値に伴う価格効果をあげることができる」とし「前者の場合、元の基準値評価が中国の景気浮揚効果につながる可能性があり、対中国輸出の比重が高い韓国にとって肯定的だ。後者の場合、元の切り下げに伴うウォン安により輸出競争力強化の側面で肯定的だ」と明らかにした。

続いて「元の切り下げに伴い、韓国証券市場内で恩恵を受ける業種として自動車や衣類ＯＥＭを挙げることができる」とし「半面、被害を受ける業種としては中国向けの売上やロイヤルティー比重の高い衣類・飲食糧・ゲームと、中国インバウンド消費に関連した化粧品・免税店・旅行、そして中国と競争関係にある製造業・サービス業などを挙げることができる」と付け加えた。

これに先立ち、１１日、中国人民銀行は基準値を従来より１．８６％元安ドル高となる１ドル＝６．２２９８元に設定し、事実上の元切り下げを行った。