「輸出非常」中国…人民元1.86%奇襲切り下げ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.12 09:53
景気鈍化と輸出減少の憂慮に中国が奇襲的に人民元を切り下げた。中国の中央銀行である人民銀行は11日、人民元の基準為替レートを1ドル=6.2298元と告示した。前日(6.1162元)より1.86%も引き下げた。ウォールストリートジャーナル(WSJ)によれば1994年以降で最大の下げ幅だ。人民銀行は「元高が輸出にとって負担に作用し、基準為替レートを調整する」と明らかにした。人民銀行は今後、前日の為替レート締め切り価格と市場注文価格などを反映して基準為替レートを算出すると明らかにした。
基準為替レートの奇襲的な引き下げで11日の外国為替市場で人民元は大きく下がり1ドル=6.3238元ラインで取り引きされた。管理変動為替レート制を採択した中国は、人民元の為替レートの一日の変動幅を基準為替レートの上下2%に制限している。中国の人民元切り下げにアジア主要国の為替レートも揺れた。ウォンは前日より15.9ウォン落ちた1ドル=1179.1ウォンで取引を締め切った。2012年6月5日(1180.1ウォン)以降3年2カ月ぶりの最低値だ。中国と貿易取引が多い豪州ドルも取引時間中、一時1.3%まで落ちた。元切り下げの影響でKOSPIも2000ラインが崩れた。この日KOSPIは前日より16.52ポイント(0.82%)下げた1986.65で取引を終えた。