【社説】後進的な家族経営が招いたロッテグループ「兄弟の乱」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.31 16:02
ロッテグループ事態が佳境に入っている。長男の辛東主(シン・ドンジュ、重光宏之)前日本ロッテホールディングス副会長(61)が父の辛格浩(シン・ギョクホ、重光武雄)総括会長を前に出し、弟の辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)ロッテグループ会長を解任しようとすると、弟が兄はもちろん父までも追い出した。兄弟の争いは結局、株主総会の対決で決まることになったが、お互い勝利を確信している。グループを握るための兄弟間の争奪戦で誰が勝者になるかは五里霧中だ。日本メディアは骨肉の争いと表現している。
ドラマのような今回の事態は、これまで韓国財閥家でよく見られた経営権紛争そのものだ。サムスン・現代・韓進(ハンジン)・ハンファ・錦湖(クムホ)・斗山(トゥサン)・暁星(ヒョソン)など主要グループの多くが経営権継承過程で兄弟間の争いを見せた。ついに日本ロッテ70年、韓国ロッテ50年、一度も経営紛争がなかったと自慢していたロッテまでもこうした状況になった。経済の回復に率先するべき財閥グループが経営権争いで泥仕合をするのを眺める国民は複雑な気持ちだ。