【コラム】力を発揮しろ、スーパーパワー…ロッテ経営権紛争
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.30 17:04
なぜかお金に関してはけちだという印象がある日本。その日本の最高年俸額は166億円、韓国ウォンで1569億ウォンだ。主人公はソフトバンクのインド出身副会長、ニケシュ・アローラ(47)だ。昨年9月にグーグルから招聘され、今年3月までに受けたお金がこの程度だ。契約金込みというが、うらやましい限りだ。創業者の孫正義会長の年俸の100倍を超える。さらに孫会長は日本人でないアローラを次期会長に推している。能力だけを見てのことだ。アローラは可能性のある企業を探して育成する能力が卓越している。過剰報酬という声に孫会長は「能力に比べて安い」と彼をかばう。
このような姿ならどれほどよいだろうか。ロッテグループのことだ。「ツートップ」であれ「ワンリーダー」であれ、ロッテの未来のためにより良い方を選択すればそれまでだ。兄弟が競争できないわけではない。ただ、能力と実績が基準になればいい。そうしてこそ勝者も真のリーダーになることができる。兄弟の争いに怒りを感じるのはサムスン・エリオット戦争の直後のためでもある。後回しにして残っている宿題があったことを知らせているようだ。
明確にしておくべきことがある。特定の形態が企業支配構造の正解という主張は、講壇ではまだしも、現場では意味のない話だ。立派な専門経営者がいる一方、自分の実績のために会社の未来を担保にする専門経営者もいる。役職員のモラルハザードを防ぐのが企業オーナーの責務だが、オーナーのモラルが先に崩れたりもした。