<ロッテ経営権紛争>辛東彬会長、実質的持ち株会社「光潤社」を握ってこそトップに(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.29 10:45
ロッテの兄弟間の「王権争い」は、ひとまず辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)会長(60)が兄・辛東主(シン・ドンジュ、重光宏之)前日本ロッテ副会長(61)が主導した「クーデター」を鎮圧する形で結末がついた。しかし火が完全に消えたわけではない。グループ株が辛格浩(シン・ギョクホ、重光武雄)総括会長(94)と辛東彬ロッテ会長、辛東主前副会長をはじめとする韓国・日本系列会社に散り、クモの巣のように絡んでいるため、100%後継を断言しにくい構造だ。辛東彬会長の立場では継承作業を完全に終えるために日本ロッテの実質的な経営権が必要だ。その頂点に「光潤社株の確保」という課題がある。
光潤社は規模だけを見ると、包装資材を作る小さな日本の会社だ。しかし光潤社は日本ロッテの持ち株会社ロッテホールディングス(HD)の株を27.65%保有する最大株主、すなわち実質的な持ち株会社だ。光潤社は韓国ロッテの持ち株会社格であるホテルロッテの株式も5.45%保有している。現在3%保有する辛格浩総括会長が光潤社の代表取締役であり、兄弟が同じく29%ずつ持っている。結局、光潤社の株を誰がどんな経路で追加で確保するかが韓日ロッテのチームトップに立つカギということだ。ロッテグループによると、27、28日の事態を受け、自社株12%を辛東彬会長が譲り受けることにした。