信頼厚い金養建…金正恩、金養建夫人を「叔母」と呼ぶ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.14 17:11
金正恩(キム・ジョンウン)体制の平壌(ピョンヤン)で最近、最も勢いがある最側近は誰だろうか。北朝鮮・統一イシューを追う取材現場では、北朝鮮内のパワーゲームはいつも関心事だ。パルチザンの後えいの崔竜海(チェ・ヨンヘ)労働党書記(崔賢元人民武力部長の息子)や金正恩時代に入って軍部トップに浮上した黄炳瑞(ファン・ビョンソ)軍総政治局長が挙げられたりする。しかし誰か一人を選ぶのは容易でない。叔母の夫の張成沢(チャン・ソンテク)に続いて玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長までが一日で刑場の露となった、恐怖政治の予測不可性のためだ。
対北朝鮮情報を扱う政府当局の判断はどうか。ある当局者はヒューミント(humint=人的ネットワークを通じた対北朝鮮情報)を根拠に「金養建(キム・ヤンゴン)に注目するべき」と話す。労働党統一戦線担当兼書記で「対南総責」と呼ばれる金養建(キム・ヤンゴン、73)とはやや意外だ。金養建が担当する対南事業はこじれるだけこじれているからだ。しかしこの当局者は「金正恩第1書記の金養建に対する信頼は根が深い」という。政府当局の情報によると、生母の高英姫(コ・ヨンヒ、2004年死亡)を補佐した金養建の夫人を金第1書記は「叔母」と呼ぶほどだったという。三男を後継者にしようと力を注いでいた高英姫を補佐した金養建夫婦に対し、金正恩が特別な思いを抱いているということだ。