「欧州需要、復活しているが…」自動車・電子・造船で緊張=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.07 10:43
ギリシャの国民投票結果が出た6日(現地時間)、韓国のある造船企業のアテネ支店に勤めるキムさん(36)は、明け方まで事務所にいた。ギリシャ事態が会社に及ぼす影響を整理した報告書を作り、韓国の役員たちが出勤する前までに送らなければいけなかったからだ。キムさんが作成した報告書の要旨は「当分の打撃は大きくない。だが金融危機が欧州全域に広まる可能性を鋭意注視しなければならない」だった。
国内産業界はキムさんの報告書のように事態拡散に神経を尖らせている。ギリシャだけを見れば交易額は韓国全体の交易額の0.1%に過ぎない上、2012年ギリシャ危機当時には「予防注射」を打っていただけに影響は制限的だという分析が多い。しかし今回の事態がほかの欧州諸国に広まれば、話は変わる。韓国の輸出における欧州の割合は12%にもなるためだ。キム・ソンフン韓国経済研究院副研究委員は「2010年の欧州財政危機の時のようにギリシャで触発された危機がイタリア・スペイン・ポルトガルのような国に波及する場合、欧州の景気低迷につながって輸出全般に悪影響を与える恐れがある」と分析した。