【コラム】トヨタは「成果月給制」まで導入するのに現代車は…(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.18 14:18
現代車が賃金体系の改善を悩んでいないわけではない。会社は今年の初め、年功序列にともなう号俸制を廃止して職務成果給制度を導入するべきだという意向を労組に伝えた。多少穏健だという今の労組と賃金体系改善委員会をつくって討論もし、海外のライバル企業にも行ってみた。しかしそれ以上は一歩も進めなかった。10を超える現場の労働派閥が通常賃金議論をきっかけに労組を揺さぶりまくっているからだ。その上、賃金交渉と労組委員長選挙が重なった。賃金体系の改善議論が割り込む余裕はない。
劇的に号俸制廃止に成功したとしよう。そうしたところでトヨタに比べれば初歩段階だ。トヨタが号俸制をなくしたのはすでに15年前だ。2000年の基本給は成果給と職務級に変わった。2004年には年齢級を最初から廃止して熟練級と生産性級を追加した。その結果トヨタの年俸は年1回人事考課で決定される職能基準級と職能個人級がそれぞれ30%、年に2回の評価を基準とする成果給と熟練級がそれぞれ20%で構成されている。年齢や勤続年数は考慮の対象ではない。