北朝鮮「対話できないことはない」…拘束韓国人2人の明日送還を通知
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.16 09:25
6・15南北共同宣言発表15周年を迎え、北朝鮮が対話攻勢を見せた。北朝鮮は15日午後、「朝鮮民主主義人民共和国政府」名義の声明を出し、「(北南)当局間対話と交渉を開催できない理由はない」と明らかにした。声明の発表に続き、北朝鮮は赤十字社中央委員長名の通知文を南側に送り、北側が先月11日から拘束してきたイさん(59)とチンさん(51、女性)の韓国国籍者2人を17日午前に板門店を通じて送りかえすと通知した。ただ、既に北朝鮮が拘束していた別の韓国国籍者、キム・ジョンウクさん、キム・クッキさん、チェ・チュンギルさん、チュ・ウォンムンさんの4人は今回含まれなかった。
この日に出てきた北朝鮮の「政府声明」は、1993年の核拡散防止条約(NPT)脱退宣言当時と同じ最高レベルの公式発表文だ。金正恩(キム・ジョンウン)体制では、昨年7月の仁川(インチョン)アジア競技大会に応援団を派遣するという方針を発表したのに続いて2回目となる。4000字を超える声明で北朝鮮は「北南当局間対話と交渉」の可能性を示唆したが、これまで主張してきた対話条件をまた付けた。▼統一問題を民族同士が自主的に解決▼体制(吸収)統一を追求しない▼米国との北侵略戦争演習(韓米連合軍事訓練)の中断--などだ。