MERS確定診断受けた30人中24人、当初隔離対象ではなかった=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.04 10:11
韓国内における中東呼吸器症候群(MERS)確定診断を受けた30人のうち24人(80%)は、感染症状が現れるまで自宅隔離対象にも含まれていなかった。そのうち相当数は症状が現れ始めた後もしばらく保健当局の統制範囲の外にあった。また、この30人は隔離以前にすでに14カ所の医療機関を訪れていたことが分かっている。確定診断を受けた患者を年齢別に見てみると、50代以上の高齢者より40代のほうが多い。性別では男性が女性より多い。80%に当たる24人は、京畿道(キョンギド)B病院で最初の患者(68)と接触して感染した。これは、疾病管理本部がこれまで公開した資料を分析した結果だ。
最初の患者を除く29人は、病院内で感染したことが確認された。患者(14人)に劣らず家族(12人)も多く感染した。韓国医療の問題点がここに大きく表れている。米国や欧州では看護者が患者を看病するが、韓国では看病が家族の役割であるためだ。家族が病院に滞留する時間が多かったことから、京畿道B病院で最初の患者(68)と接触する機会が多く感染が拡大した。