【社説】政界、いい加減争いを止めてMERS対策を立てろ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.03 13:16
全国が「中東呼吸器症候群(MERS)恐怖」に包まれているのに、政界ではまるでほかの国の話に聞こえるようだ。昨日、執権勢力という青瓦台(チョンワデ、大統領府)とセヌリ党、第一野党という新政治民主連合が見せた有り様は、国民の不安と苦衷は眼中にない無責任と恥知らずの極限状態だった。防疫体系の総体的問題と政府の初動対応の失敗でMERS感染死亡者が2人に増え、確定患者が増えるなど事態は手のほどこしようもない状況になっている。この渦中で「MERS怪談」が飛び交いながら、国民が気をもむ不安な日々が続いている。
事情がこれほど深刻なのに、青瓦台と政界は状況を落ち着かせる対策準備に出るどころか国会法改正案の議論で触発された身内争いとヘゲモニー争いだけに没頭している。こういう情けない集団に国家の運命を任せた国民の身の上が、みじめに感じられるほどだ。